WGP(Moto GP)road racing world championship grand prix
 

1996 WGP CHAMPION MACHINE

1996 NSR500

HONDA NSR500 Michael Doohan

Repsol Honda
94年から3年連続でチャンピオンを獲得したミック・ドゥーハンのマシン。年間 勝。ここ数年間ホンダをはじめ各社の500ccマシンは、外から見たかぎりではほとんど変わっていないが、96モデルのNSRは、内部が大幅に変わっている。というのも、市販を目指したホンダワークスのNSR500Vプロトタイプの登場によるためだ。
500ccクラスの開発・運営費の高騰のため、参加台数の減少(レースの開催自体が危ぶまれる)が問題となり、それに歯止めをかけるため、戦闘力がありつつワークスマシンと互角の勝負ができ、更に安価な市販マシンをという要求を満たすべき開発され、96年から実際にレースに参加しているのである。NSR500Vは、2気筒であるための最低車両重量が100kgというレギュレーションを生かし、最高速が劣る分を速いコーナリングスピードで補い、サーキットの1周分のラップタイムをワークス4気筒マシンと変わらないものにしようとしものが開発のコンセプト。いうなればGP250ccクラスの排気量500ccアップ版。実際にテクニカルなサーキットでは、500ccも250ccもラップタイムに大差がない。

 
このNSR500Vの登場で、本家のNSR500も安閑としていられなくなり(ホンダ同士の戦い。他メーカーは何をしているのか・・・)、4気筒NSR500もコーナリングスピード及びコーナー出口からの脱出スピードを高める改良が施されたのである。そのための変更点として、フロントフォークのインナーチューブ径を43mmから46mmにアップし、剛性と作動性を高めたフロント周りとした。エンジン吸気系はラム圧過給システムが見直され、エアボックスが20cm近く下側に移動し、吸入口からキャブレターまでの距離が短くなり、スロットルの操作性を向上させている。
エンジンは、水冷2ストローク逆回転1軸クランクシャフトの112度V型4気筒クランクケースリードバルブ方式。位相同爆式は変わらず、サブラジエターが追加装備された。シャシーに関しては、フロント周りは上記変更した以外にスイングアームを新設計している。アルミツインチューブフレームに倒立フロントフォーク、スイングアームは両持ち異形アーチ型であるプロリンク。全長2,010mm、全幅600mm、全高1,080mm、ホイールベース1,400mm、車重130kg。ホイールは前後とも17インチ。

 

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